2025.06.05

人名みたいなハラスメント?「ウエハラ」「エビハラ」など新型ハラスメントの実態とは|雇用クリーンプランナー

ハラスメント対策資格「雇用クリーンプランナー」を運営する一般社団法人クレア人財育英協会(東京都千代田区/代表理事:酒井康博)は、ハラスメントに関する実務・研修・SNS分析を通じて、職場や日常生活において「人名のような名称」で語られる新しいタイプのハラスメントが増加している傾向を明らかにしました。

とくに、「ウエハラ」「エビハラ」「タメハラ」といった“人名っぽい”ハラスメント用語が、若年層を中心に広がりつつあります。これらの言葉は、ハラスメントのキャラクター化を通じて、自己防衛や語りやすさという点でも注目されています。
 
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000261.000118219.html

■ それ、名前つけたら言いやすくなった

ハラスメント対策が進む一方、「これはモラハラ?」「指導の範囲?」といったグレーゾーンで悩む声も多く寄せられています。
当協会が研修やSNSを通じて把握した実例には、以下のような「人名型ハラスメント」の語り方がありました:

  • 「ロジハラ」と呼ぶ前に、「エビハラ」で笑いに変えていた
  • 「タメ口で距離詰められてしんどい」が、「あれタメハラだよね」で共感が生まれた
  • 「やたら上から目線のアドバイス」が、「またウエハラ出た」でスルーできた

 
こうした「名前づけ」は単なる言葉遊びではありません。「言いにくい違和感を名づけることで、関係性を壊さずに伝える」という新しいコミュニケーションの文化と言えます。

■ 見えてきた3つの典型タイプ

ウエハラ(上からハラスメント)

立場や経験を背景に「親切」や「助言」を装いながら、上下関係を押しつける言動。
例:「俺も通ってきた道だから」「君はまだ若いから分からないかもしれないけど」

エビハラ(エビデンスハラスメント)

違和感や感情に対して「論理的に説明して」「証拠あるの?」と詰めてくる、エビデンス主義型の圧力。
例:「その発言、データある?」「ちゃんと根拠出してから言ってよ」

タメハラ(タメ口ハラスメント)

関係性を無視してフラットさを強要し、馴れ馴れしく距離を詰めてくる言動。
例:「そんなに敬語じゃなくていいよ」「もっとタメ語で話そ?」

【調査概要】

  • 調査期間:2025年1月1日〜2025年5月31日
  • 調査方法:当協会公式サイト・SNS等を通じた問い合わせ
  • 調査対象:10代〜70代の男女
  • 有効回答数:250件
  • 実施機関:一般社団法人クレア人財育英協会(自社調査)

 

■ 人名化がもたらす効果とは

「エビハラさん」「ウエハラ先輩」「今日のタメハラ」といった形で人名のように使われることで、ハラスメントにまつわる違和感や経験が「笑い」や「共感」を伴って語りやすくなります。

この傾向は、加害・被害を単純に断定するのではなく、関係性の中での「距離の違和感」や「曖昧な圧力」を共有する手段として注目されており、今後の職場啓発や対話支援にも応用が期待されます。
 

■ 一般社団法人クレア人財育英協会の取り組み

当協会は、「訳あり不動産」と「ハラスメント問題」に挑む株式会社SAのグループ会社として2023年に設立されました。職場のハラスメント予防に特化した資格「雇用クリーンプランナー」を運営し、全国で500名以上の修了者が社内研修や相談対応などに活躍中です。

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