2025.06.28

2025年版・最新ハラスメントTOP5──いま企業が直面する新リスクを徹底解説|雇用クリーンプランナー

ハラスメントの形は社会やテクノロジーの変化とともに常にアップデートされています。
本記事では、2025年に急浮上している5つのハラスメントを厳選し、その特徴と対策を分かりやすくまとめました。自社のリスクマネジメントにぜひお役立てください。

■ 1. メタバースハラスメント(メタハラ)

何が起きているか:VR・メタバース空間での暴言・ストーキング・アバターへの性的接触が相次いで報告されています。女性や若年層が標的になりやすく、リアルと同様の心理的外傷を残す点が問題です。

なぜ増えているか:没入感を高める触覚デバイスや匿名性の高さが加害行動を助長し、法整備が追いついていません。

企業の対策
・社内メタバース導入前に「VR行動規範」を策定する
・ログ保存機能をONにし、通報窓口を明示する
・メタバース研修でリスク事例を共有する

■ 2. ディープフェイクハラスメント(AIハラ)

何が起きているか:生成AIを悪用して従業員の顔をポルノ動画や誹謗中傷画像に合成する事例が世界的に拡大しています。

なぜ増えているか:生成AIの低コスト化とSNS拡散の迅速化で、個人の名誉とキャリアを一瞬で破壊できるリスクが高まりました。

企業の対策
・就業規則にAI生成物の禁止行為を明記する
・画像検索ツールでブランド・社員のなりすましを定期モニタリングする
・万が一拡散された場合の削除請求・刑事告訴フローを整備する

■ 3. 就活ハラスメント(就ハラ)

何が起きているか:プライベート質問や飲酒・SNS強要など、採用過程での優越的立場を利用した圧力が問題視されています。2025年には厚生労働省が防止措置を義務化する方向で法改正を予定しています

企業の対策
・面接質問ガイドラインを公開し全面録画を徹底する
・応募者専用の匿名相談フォームを設置する
・面接官に年1回以上のハラスメント研修を義務付ける

■ 4. ペイシェントハラスメント(ペイハラ)

何が起きているか:在宅医療や病院の現場で、患者・家族が医療従事者に暴言・暴力を振るう事例が増加しています。

なぜ増えているか:医療逼迫や高齢化、サービス過剰期待が背景にあり、医師・看護師の離職要因となっています。

企業(医療機関)の対策
・暴言・暴力を定義した「患者応対ポリシー」を院内掲示
・緊急通報ボタンや警備員配置で物理的安全を確保
・被害スタッフのメンタルケアと二次被害防止を徹底

■ 5. タイパハラスメント(タイハラ)

何が起きているか:「時間対効果(タイムパフォーマンス)」を過度に求め、会議を倍速視聴させたり、即返信を強制する行為がZ世代間で問題化しています。

なぜ増えているか:デジタルネイティブの効率志向がオンラインツールの常時接続文化と結びつき、「遅い=非効率=不適格」という圧力が生まれています。

企業の対策
・「レスポンス時間ガイドライン」を設定し、営業時間外の即返信文化を是正する
・会議目的と所要時間を明示し、倍速視聴の強要を禁止する
・成果だけでなく学習プロセスを評価する仕組みを導入する

■ まとめ──新時代のハラスメントに備える3つの視点

1. テクノロジー×倫理:VRや生成AIなど新技術を導入する際は、人権リスクを事前評価しましょう。
2. 透明性×相談窓口:ルールを公開し、被害者・加害者双方が安心して相談できる「信頼窓口」を整備しましょう。
3. 専門性×継続学習:最新事例と法改正をフォローできる資格「雇用クリーンプランナー」で組織全体のリテラシーを高めましょう。

■ 雇用クリーンプランナー資格の詳細はこちら

オンライン完結・24時間学習可能です。
一般社団法人クレア人財育英協会 公式サイト

※本記事は一般情報を基に作成しています。具体的な運用は弁護士・社労士など専門家へご相談ください。

お申し込みはこちら