2025.11.02

B1越谷・安斎竜三監督が現場復帰で陳謝──「申し訳ございませんでした」 ハラスメント処分を経て再出発

【出典】産経新聞(2025年11月1日配信)
バスケB1越谷、ハラスメント処分復帰の安斎竜三監督が陳謝「申し訳ございませんでした」


安斎竜三監督、活動停止明けのホーム戦で謝罪

選手へのハラスメント行為で活動禁止処分を受けていたB1リーグ・越谷アルファーズの安斎竜三監督(44)が、1日、ホームでの琉球戦前に観客へ謝罪しました。
越谷市立総合体育館で「多大なるご迷惑とご心配をおかけし、本当に申し訳ございませんでした」と深く頭を下げ、復帰後初の試合に臨みました。会場からは「おかえり!」の声も上がり、拍手が送られました。


「死ね」「クソが」発言などで3カ月の活動停止処分

安斎監督は昨シーズン、選手に対し「死ね」「クソが」といった暴言を吐いたほか、ハーフタイム中に「お前、給料いくらもらってんだ。恥ずかしくないのか」と言い放ち、ロッカーを叩くなど威圧的な行為を繰り返していました。
これらの行為に対し、リーグは3カ月の活動禁止と譴責処分を科しました。


反省と研修を経て現場復帰、「バスケの楽しさを取り戻したい」

越谷は安斎監督に対し、ハラスメント防止研修プログラムを受講させ、指導方法や心理的安全性への理解を深めたと説明。
「深い反省の意思を確認できた」として10月23日に復帰を認めました。
監督は「バスケットボールが改めて楽しいと感じた。もう一度、応援してよかったと思ってもらえるチームをつくりたい」と語りました。


「被害選手のバスケ人生が続いてくれることがありがたい」

安斎監督は「被害に遭った選手たちには申し訳ない気持ちでいっぱい。彼らがバスケを続けてくれていることがありがたい」と謝罪。
「今後のバスケ人生を楽しく過ごしてもらいたい」と述べました。
かつてB1宇都宮を優勝に導いた指導者として、信頼回復への第一歩を踏み出しました。


雇用クリーンプランナー(KCP)の視点──「復帰」と「再発防止」の両立をどう実現するか

今回のケースは、処分後の再教育と現場復帰のあり方を社会がどう受け止めるかを問う事例です。
KCPは、ハラスメント再発防止と信頼回復の両立には次の三点が不可欠だと考えます。

① 再発防止研修の「形式」から「内省」へ

受講や謝罪で終わらせず、指導者本人が内省と行動変容を可視化できるプログラムを設ける。

② 被害者・関係者のフォローアップ

被害を受けた選手への継続的な心理支援と報告制度を整え、風化を防ぐ。

③ 第三者による定期的評価

復帰後も第三者評価を義務づけ、チーム内の声をモニタリングする体制を設ける。


結語:「許す」ではなく「変わる」ための復帰へ

謝罪や処分は終点ではなく、信頼を取り戻すための出発点です。
スポーツ指導における権威と暴力の境界を再定義し、再発防止を文化として根づかせることが求められます。
KCPは、指導者の再出発を「変化の証」として支え、選手と観客の信頼を再構築する取り組みを後押しします。

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