協会サポーターのご紹介
2023.12.04
『自社の従業員環境に
自信がある会社こそ
取得すべき認定制度です』
衣川竜也 氏
株式会社AXIA 代表取締役
「個人が努力をして成長するためには、ストレスが少ない職場であることが大事です」
御社の事業内容を簡単にご紹介いただけますか
ストレスケアや人間関係改善のカウンセリング、アスリートのメンタルサポート、企業の人材育成やメンタルヘルスのサポートなどを行っています。心理カウンセラーやキャリアコンサルタントの有資格者が在籍し、経験豊富な人材の集団です。メンタルサポートの実践経験で培ったノウハウを織り交ぜた人材育成研修が得意分野の一つです。
人を雇用するということについて、経営者としてのお考えをお聞かせください
人を雇用をするということは、1人の人生の多くの時間をその企業が行っている業務に費やしてもらうことです。働く機会の創出は、生活の糧を得ることや、本人の成長や挑戦を通じた自己実現の機会を提供することになると共に、その人や家族の生活に対する責任も生じると考えています。働いてくれる人はもちろん、家族も含めて幸せになれるような職場環境を提供していきたいと思っています。そのためにも、しっかりと従業員が収入を得られる仕組みを維持していく、という考えで経営に向き合っています。
社員が働く職場を、どのように整えたいをお考えでしょうか
職場で仲間と一緒に働くことにより充実感が得られ、自己の成長のために努力することの価値が感じられる、そのような職場を維持したいと考えています。雇用クリーンでストレスレベルが低いことは当然のこととして、そのうえで社員同士が刺激しあい、成長していくことができる関係性を作れる職場を目指しています。
その分、個人が努力することによって、成長することを求めている会社でもあります。そういうことを実現していくためには、ストレスが少ない職場が大事だと思っているのです。ストレスが多いと、人間は成長ではなく自己防衛に走り出します。そうなると、成長よりも守ることばかり考えて、成長が止まってしまうでしょう。ストレスが少ない会社だからこそ、もっと知識を得ようとか、技術を高めようといった気持ちになれるので、そういう職場づくりを考えています。実際に当社では、実現できているという手応えは感じていますね。
「パワハラや労働トラブルは、知識不足から起こるもの」
御社の現在、未来において「社員・従業員」とは、どのような価値とお考えでしょうか
最近はよく、「従業員エンゲージメント」といった言葉も注目を集めていますが、私は従業員に対して、会社に対する愛着などは、それほど求めていないません。それというのも、各自がそれぞれの生活のために、会社を利用してくれたらよいと考えているからです。
将来についても、会社というコンテンツをうまく利用して、自己実現を図ってもらうというイメージを描いています。当社の場合は、従業員に対して「会社に対してこう思って下さい」という願望はないですね。
従業員には、これからもしっかり稼いで、より良い生活してほしいです。それこそが価値ではないでしょうか。当社においては、固定給である社長の私よりも、完全歩合制の従業員の方が、私より稼いでいけるのではないか、と思います。
日本の会社でパワハラなどの労働トラブルが起こる背景について、どう見られていますか
どちらかというと、知識不足でこうした問題が起きていることの方が多いのではないかと思います。
例えば、励ますつもりであるとか、もっと頑張って欲しいと期待をかけて、部下に熱く行動を促したら、部下はそれをハラスメントだと感じることもある。実際にそういったケースも多いのです。
なぜ、そんな事態が起きてしまうのかというと、管理職や先輩ら上に立つ者が、自分の伝えたいことを言語化ができてないというのがあります。その言語化するための知識であったり、コミュニケーションのスキルがあれば、言いたいことはそのまま伝わります。したがって、相手にはハラスメントと受け止められないように、うまく伝えられるようになるのです。そういう知識を身につけるための一つのきっかけとして、雇用クリーンプランナーが役立つと思いますね。雇用クリーンプランナーの普及は、メンタルヘルスやハラスメントに対する正しい理解の促進につながり、社会的意義もあると考えています。
ハラスメントに対する解決策について、どうお考えですか
メンタルヘルスやハラスメントについては、聞いたことはあるけれども、具体的なところは分からないというのが現実だと思うのです。それは、個人の問題ではなく、社会の問題であると考えます。それを企業や個人にもっと理解して取り組んでもらうきっかけとして、雇用クリーンプランナーという、誰もが挑戦できる資格であるからこそ、こういった問題の解決につながっていくのではないかと思います。
専門家の側だけから「メンタルヘルスやハラスメント対策が大事だよ」と言い続けたところで、限界があると思いますし、雇用クリーンプランナーは、社会と専門家の橋渡し役になれる資格ではないかと思います。
経営者なり管理職といった権限を持っている人が、メンタルヘルスやハラスメントについてきちんと知らないが故に、ブラックな雇用環境となっている会社が多いという問題があります。こうした状況を変えていくためには、一般の人がメンタルヘルスやハラスメントについて、もっと学べる機会が必要であり、その一つが雇用クリーンプランナーであると言えます。
「雇用クリーン認定企業になったことで、採用応募者に前向きな人が増えてくれました」
なぜ雇用クリーン企業認定を受けたのでしょうか
大きな理由の一つが、とても面白い取り組みをしているなと思ったからです。弊社の事業と連携ができる企業を探している過程で雇用クリーンプランナーのことを知り、そこからクレア人財育英協会の「雇用クリーン企業認定制度」を初めて知りました。自分たちの職場のあり方、従業員との付き合い方には自信がありましたが、それを伝える適切な方法は無いかと常々考えていたので、この制度は良いと思いました。
もう一つはタイミングが良かったことです。ちょうど業績が良く、利益が出るタイミングだったので、今後の事業拡大に向けての前向きな投資として利用しようと考えました。
雇用クリーン認定企業となったことで、どのような変化がありましたか
まず第一の大きな変化として、採用募集の際にとても前向きな人たちが増えたと感じています。そのキーワードとして応募者からよく出てくるのが「雇用クリーン企業認定」でした。しっかりと会社に貢献したいと考えてくれている人たちだからこそ、こちらが用意している職場環境に魅力を感じてくれているし、それを明確に伝えてくれる「雇用クリーン企業認定」マークは、大変に便利だなと思います。
また、経営者同士や商談などでも雇用クリーン企業認定の話は食いつきが良いですね。どのような制度なのか、どんなことを取り組んでいるのか、どうすれば取れるのかなど、話題に事欠きません。そういった点でみんな問題意識はあるし、何とかしないといけないと思っているけどもその具体的な方法がわからないという分野なんだと思います。
クレア人財育英協会の雇用クリーンプランナーと雇用クリーン企業認定は、これらのニーズに応えるものだと私は実感しています。