2025.03.14
カスハラ・就活セクハラ防止を全企業に義務化。国が法改正案を閣議決定、厳格な対応指針へ【雇用クリーンプランナー】
■ ニュースの概要・引用元の紹介
ニュースURL: 産経ニュース
引用内容:
政府は2025年3月11日、閣議において労働施策総合推進法などの改正案を決定しました。この改正法案には、顧客や取引先によるカスタマーハラスメント(カスハラ)の防止を全企業に義務付ける規定や、就職活動中の学生が受けるセクハラ防止策の義務化が盛り込まれています。成立後は国の指針に基づき、従業員や就活生をハラスメントから守る取り組みが求められます。石破茂首相は「企業や自治体が責任を持って対策を進め、社会全体でハラスメント行為を根絶していく」と述べました。
■ 問題点の把握
今回のニュースで注目されるのは、「カスタマーハラスメント(カスハラ)」と「就活セクハラ」の防止を全企業に義務付けるという法改正案の閣議決定です。これまではパワハラ防止法などで企業内ハラスメント対策が求められてきましたが、顧客や取引先からの理不尽な要求を「カスハラ」と位置付け、企業が対策を強化する必要があるとの方針を国が初めて示した形となります。
さらに、就職活動中の学生が受けるセクシュアルハラスメント(就活セクハラ)対策についても義務化されるため、企業は採用面接やインターンシップなどにおいて「学生を尊重し、プライバシーを侵害しない」対応を徹底する必要があります。
厚生労働省の「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」でも示されているように、威圧的言動やSNSを使った誹謗中傷、長時間拘束など多様なハラスメント行為が問題化しており、労務トラブルや職場改善の観点からも早急な対応が求められる状況です。
■ 問題点・深刻化する理由
- 「カスハラ」に対する企業の認識不足
これまで顧客第一主義という文化から「クレーム対応」は仕方ないとされ、従業員が理不尽な要求にも応じてきた面があります。しかし、近年では過剰なクレームや威圧的態度が深刻化し、従業員がメンタルヘルス不調や離職に追い込まれるケースも少なくありません。 - 就活生へのセクハラが黙認されがちな現実
就活セクハラは面接やインターンなどで起こりやすい一方、学生が「採用に不利になるのでは」という懸念から、ハラスメント相談窓口に声を上げづらい状況があります。これにより、企業としては実態を把握しきれず、労務トラブルの芽を抱えたままになりがちです。 - 法改正で広がる責任範囲
今回の改正により、「カスハラ」「就活セクハラ」への明確な対応策がない企業は、労働施策総合推進法の観点から国の指導・勧告・企業名公表などのリスクを負うことになります。自治体も対象になるため、企業以外の公共機関でも同様の取り組みが求められます。
■ 雇用クリーンプランナーの視点でみる具体的な対策
企業がカスハラおよび就活セクハラを含むハラスメント相談窓口や労務トラブル解決の体制を強化していくには、専門的知識が不可欠です。パワハラ防止法をはじめとした関連法令や、職場改善のノウハウを踏まえ、雇用管理を適切に行う「雇用クリーンプランナー」の視点から、以下の対策を提案します。
● カスハラ対応マニュアルの策定と社内研修
まず、カスハラ行為の具体例を示したマニュアルを作成し、従業員がカスハラと感じた場合の対応フローを整備します。たとえば、「長時間の拘束」「SNSでの誹謗中傷」「土下座の強要」などを行為例として示し、どのタイミングで上司やハラスメント相談窓口に報告するかを明確にします。
また、管理職や現場社員に対して定期的な研修を行い、実際のケーススタディを通じて対応スキルを身に付けることが大切です。
● 就活生との接触ルールの明確化
就活セクハラを防ぐには、「面接中に個人的な質問や身体的接触を避ける」などのルールを策定し、全社員に徹底することが急務です。具体的には面接官向けのガイドラインを作り、学生のプライベート領域に踏み込む質問を禁止するほか、面談場所をオープンなスペースに限定するなどの対策が考えられます。
インターン中の上司や先輩社員の言動においても、セクシュアルハラスメントを防ぐための研修やチェック体制を整え、「将来的な労務トラブルを回避」できるようにすることが重要です。
● 外部機関との連携と報復防止策
カスハラや就活セクハラが発生した場合、法的措置が必要になるケースも想定されます。警察や弁護士など外部機関と連携することで、「悪質行為への早期対処や損害拡大の防止」が可能です。
あわせて、内部告発者や被害を受けた学生が報復を受けないよう、プライバシー保護を徹底し、相談窓口を外部専門家に委託するなどの仕組みを整えることが労務トラブル解決の鍵となります。
■ まとめ(読者への注意喚起・アドバイス)
今回の法改正案が通れば、全企業・自治体が「カスハラ」と「就活セクハラ」の防止策を義務付けられることになります。サービス業やBtoB取引でのカスハラ、採用活動での就活セクハラなど、いずれも労務トラブルが発生しやすい領域です。
もし自分の職場や採用活動で理不尽なクレームやセクハラ行為が疑われる場合は、早めに上司やハラスメント相談窓口、または公的機関へ相談し、問題を深刻化させないことが大切です。特に就活生は「内定が取り消されるかもしれない」という恐れがあり声を上げづらいので、企業側が積極的に安全な環境づくりを進める必要があります。
■ 「雇用クリーンプランナー」資格取得のススメ
カスハラや就活セクハラ対策、パワハラ防止法への対応など、企業が抱えるハラスメントリスクは多岐にわたります。
そこでおすすめなのが「雇用クリーンプランナー」資格です。この資格では、ハラスメント相談窓口の運営、労務管理の最新法令知識、再発防止策の具体的事例などを体系的に学べます。
企業の人事・総務担当者はもちろん、管理職や経営層にも活用できる実践的ノウハウを習得できるため、職場改善のキーパーソンとして大きな役割を果たすことが可能です。
公式サイト:https://caa.or.jpから詳細をご覧いただき、カスハラ・就活セクハラが増える今こそ、労務トラブルを未然に防ぎ、働きやすい環境を目指しましょう。
※本記事は一般的な見解に基づくもので、特定の法的アドバイスを提供するものではありません。
ハラスメントや労務トラブル等でお困りの場合は、弁護士や各自治体の相談窓口にご相談ください。
