2025.03.26

労働施策総合推進法が改正へ! カスハラ対策の強化や求職者へのセクハラ防止措置など完全解説【雇用クリーンプランナー】

■ ニュースの概要・引用元の紹介

ニュースURL: 参考:厚生労働省発表の改正案資料、各種報道など

引用内容:
「カスタマーハラスメント」(カスハラ)対策の義務化、求職者に対するセクハラ防止策の義務化、女性活躍推進法の延長や男女賃金格差の公表範囲拡大、治療と仕事の両立支援など、労働施策総合推進法等の改正案が国会へ提出される見通し。
施行は一部を除いて公布の日から1年6か月以内が予定されており、多くの企業・自治体・関係者が法改正に伴う対応策の整備を急いでいる。カスハラ問題については東京都で4月から防止条例が施行されるなど、自治体レベルでの動きも活発化している。

■ 問題点の把握

今回の改正案は、「労働施策総合推進法」「女性活躍推進法」「その他関連法令」に大きくかかわる内容です。これまでパワハラやセクハラに重点が置かれてきましたが、社会全体で「カスタマーハラスメント(カスハラ)」も深刻化しているとして、新たに企業に対してカスハラ対策を義務付ける方針が示されています。
さらに、就職活動中の学生や求職者に対するセクハラ防止策の強化も盛り込まれる見通しで、企業が採用面接時からハラスメント相談窓口を整備するなど、広範な職場改善が求められます。
また、既存の女性活躍推進法については期限を10年延長し、男女賃金格差や女性管理職比率の公表などを大企業だけでなく、101人以上の中堅企業にも適用を拡大。治療と仕事の両立支援に関する取り組みも努力義務化されるなど、労務管理における多角的な強化策が打ち出されています。

■ 問題点・深刻化する理由

  • 【カスハラへの対処が急務】
    「顧客は神様」という日本特有の文化の中で、過度なクレームや長時間拘束、暴言などを受けるケースが増加。SNS上での誹謗中傷も相まって、従業員のメンタルヘルスや離職リスクが深刻化しており、早急な職場改善が要請されています。
  • 【採用時のセクハラリスク】
    学生や求職者が企業側から不適切な質問(結婚や出産の予定など)を受けたり、面接中にセクハラ的発言を受けたりする例が後を絶たない。これまで企業の「採用活動」はグレーゾーンだったが、改正後はセクハラ防止策が義務化される見通しで、従業員研修などの体制整備が不可欠に。
  • 【女性活躍推進・治療と仕事の両立】
    女性の社会進出を支える仕組みや、病気やケガを抱えつつ働く労働者を保護する制度が未だ不十分と指摘されている。今回の改正で「賃金格差の公表」や「両立支援の努力義務」が強化されることで、企業の人事・総務部門はさらなるデータ管理や就業規則の見直しに迫られる。

■ 雇用クリーンプランナーの視点でみる具体的な対策

本改正案は企業の労務管理や職場改善を大きく変革する可能性があります。雇用クリーンプランナーの立場から、いくつか実務的な対策を紹介します。

● カスハラ防止マニュアルと相談窓口の整備

まず、厚生労働省が公表予定の指針を参考に、「どこからがカスハラなのか」「どう対応すべきか」を具体的にマニュアル化します。社内研修も定期的に実施し、顧客や取引先からの理不尽な要求を受けた場合に、上司や専門部署へ迅速に報告できるように体制を整えましょう。
また、外部の弁護士やカウンセラーと提携し、従業員が匿名で相談できる窓口を拡充するのも有効な方法です。

● 採用活動におけるセクハラ防止策の明確化

就職面接の場で個人的なプライバシーに踏み込む質問や、身体的特徴に関する発言などがセクハラと認定されるリスクが高まります。
このため、人事担当者や面接官に対して「質問NGリスト」や「求職者を尊重した面接対応」などの具体的研修を実施し、面接手順をガイドライン化しておくことが重要です。
特に中小企業は「昔ながらの面接」でグレーゾーンの質問をしがちなので、新しい法令に合わせた見直しを急ぐ必要があります。

● 女性活躍推進と「データ開示」の準備

従業員101人以上の事業所では、男女賃金差や女性管理職比率などを公表する義務が拡大される見通しです。これに対応するには、給与データや昇進状況などの社内情報を整理し、積極的にデータを開示する準備が必要です。
また、管理職女性の比率向上や「プラチナえるぼし」を目指す企業は、女性活躍推進の行動計画職場風土改革を本格的に進めることで、採用力や企業イメージの向上にもつなげられます。

● 治療と仕事の両立支援制度の整備

「治療と仕事の両立」を支援する体制整備が努力義務化されることで、病気や負傷を抱えた従業員を排除せず、多様な働き方を認める企業文化が求められます。具体的には、短時間勤務や在宅勤務、フレックス制度など柔軟な勤務体系を整え、社員が必要に応じて活用できるよう明確な手続きを示す必要があります。

■ まとめ(読者への注意喚起・アドバイス)

このたびの労働施策総合推進法等の改正案は、ハラスメント対策の強化や女性活躍推進、治療と仕事の両立支援など、多岐にわたる重要テーマをカバーしています。
「カスハラ」や「就活生へのセクハラ」など、従来の枠組みでは対応が不十分だった分野にも光が当たり、企業や自治体が具体的な職場改善や労務管理を強化する必要があるでしょう。
もし自身の職場で似た問題を感じるなら、ハラスメント相談窓口や各種公的機関に早めに相談し、問題が深刻化する前に手を打つことが大切です。また、新しい法令の施行タイミングにも注意を払い、適切な対応策を検討しましょう。

■ 「雇用クリーンプランナー」資格取得のススメ

ハラスメント防止や労務管理の専門知識を身につけ、組織の職場改善をリードする存在として注目されているのが「雇用クリーンプランナー」資格です。
この資格を取得すると、パワハラ防止法やセクハラ対策カスハラ相談窓口の設置労務トラブル解決に必要な法律知識など、実務に直結するノウハウを総合的に習得できます。
企業や自治体、人事部門や管理職にとっても貴重なスキルであり、改正法対応を円滑に進めるうえで大いに役立つでしょう。詳しくは公式サイト:https://caa.or.jpへ。職場が抱える課題を解決し、安心して働ける環境づくりを後押しする雇用クリーンプランナーを目指してみませんか。

※本記事は一般的な見解に基づくもので、特定の法的アドバイスを提供するものではありません。
ハラスメントや労務トラブル等でお困りの場合は、弁護士や各自治体の相談窓口にご相談ください。

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