2025.03.30
習志野市で相次いだパワハラ事例「勤務時間外の指示」や「大声で叱責」が引き起こした懲戒処分の背景と対策【雇用クリーンプランナー】
■ ニュースの概要・引用元の紹介
ニュースURL: ノアドット
引用内容:
千葉県習志野市は2025年3月28日、同市の協働経済部の参事(60歳)と都市環境部の主査(45歳)の2人について、部下に対するパワハラ行為があったとして減給の懲戒処分にしたと発表しました。
参事は、市民の前で部下を大声で叱責するなど威圧的な言動や態度を繰り返し、主査は勤務時間外にSNSや携帯電話で緊急性のない指示を度々行い、部下が「時間外に連絡しないでほしい」と訴えても止めなかったということです。
2人とも「指導の一環だった」などと話していますが、部下からの相談を受けた人事課の調査でパワハラと認定され、3月27日付で減給処分となりました。宮本泰介市長は「真摯に受け止め、ハラスメントのない職場環境づくりに努める」とコメントしています。
■ 問題点の把握
今回、千葉県習志野市が発表した事例では、2人の職員が部下に対してパワーハラスメントを行ったと認定されました。
1人は複数の部下に対して「市民の前で大声で叱責する」など威圧的な態度を繰り返し、もう1人は「勤務時間外に緊急でない連絡をSNSや携帯電話で送り続ける」などの行為が問題視されました。
これらの行為は、パワハラ防止法や各自治体のハラスメント防止ガイドラインに照らしても明らかに不適切とされるもので、部下の精神的負担を高め、職場改善を阻む典型的な労務トラブルと言えます。
「指導の一環」と説明しても、実際には部下が「時間外連絡をやめてほしい」と繰り返し訴えていたにもかかわらず改善しなかった事実は、パワハラの要件である「優越的関係を背景にした言動」を満たしている可能性が高いと考えられます。
■ 問題点・深刻化する理由
- 【常態化しやすい“厳しい指導”の誤用】
「厳しい指導」として大声で叱りつける、勤務時間外に連絡する行為が「当たり前」となり、部下が声を上げにくい雰囲気が生まれがち。結果としてパワハラが潜在化・長期化する。 - 【勤務時間外連絡のリスク】
コロナ禍以降、テレワークなどで業務時間が曖昧になりがちだが、明確なルールなしにSNSや携帯電話を使い続けると、部下のプライベート時間やメンタルヘルスに深刻な影響を与える恐れがある。 - 【市民の前での叱責と組織の信頼失墜】
市民サービスを行う職員が、住民の目の前で叱責される姿は市への信頼を損ねる要因となる。内部の職場改善だけでなく、住民対応への影響も深刻と言え、自治体組織としてのダメージも大きい。
■ 雇用クリーンプランナーの視点でみる具体的な対策
自治体でのパワハラ事例は、職員が公的業務を担うという点で、市民に対する悪影響が広範囲に及ぶ可能性があります。ここでは、雇用クリーンプランナーとして考えられる実践的な対策を挙げます。
● パワハラ防止ガイドラインの徹底と研修
自治体内部で、大声での叱責や勤務時間外連絡がいかにパワハラに該当するかを示したガイドラインを策定し、全職員に周知することが第一歩です。
特に管理職・幹部職員には年1回以上のハラスメント研修を義務づけ、具体的な事例の共有や心理的影響について学ぶ機会を提供し、「指導」と「パワハラ」の境界を明確に認識させましょう。
● 勤務時間外連絡に関するルール作り
勤務時間外に必要のない連絡を続けることは、部下のワークライフバランスを侵害する行為として認定される可能性があります。
そこで、「業務緊急時以外の時間外連絡を禁止」するルールや「どうしても必要な場合は上司と相談」などのプロセスを策定し、職員全体に徹底することが望ましいです。
また、SNSや携帯電話の利用規定を明文化しておくことで、トラブルを防ぎやすくなります。
● 相談窓口の強化と再発防止策
今回のケースでも、部下が人事課に相談したことが発覚のきっかけとなりましたが、相談が遅れた可能性も考えられます。
より早期発見するには、外部専門家(弁護士やカウンセラー、雇用クリーンプランナーなど)と連携した第三者窓口を設け、匿名通報を容易にする仕組みが重要です。
報告を受けた後も、加害者と被害者の「職務分離」「メンタルケア」などを迅速に行い、再発防止のためのモニタリング体制を敷くことが必要とされます。
■ まとめ(読者への注意喚起・アドバイス)
習志野市の2人の職員が部下に対して行ったパワハラは、「市民の目の前で大声で叱りつける」「勤務時間外にSNSで指示を続ける」という典型的な労務トラブルのパターンを含んでいました。
パワハラ防止法が施行されている今、こうした行為は「指導の一環」で済まされることはなく、部下に強い心理的ストレスを与えた場合は懲戒処分にも至ります。
読者の皆さんの職場でも、職場改善や労務トラブルが懸念される場合は、早めにハラスメント相談窓口や弁護士、公的機関に相談し、証拠を集めつつ再発防止策を訴えていくことが重要です。
■ 「雇用クリーンプランナー」資格取得のススメ
パワハラやセクハラなど、多様なハラスメント対策が急務となっている現在、「雇用クリーンプランナー」資格が注目を集めています。
この資格を取得すると、ハラスメント防止のためのガイドライン策定や相談窓口の運営ノウハウ、再発防止策の具体例などを総合的に学ぶことができ、企業や自治体内で職場改善をリードできる人材として活躍が期待されます。
詳しくは公式サイト:https://caa.or.jpをご参照いただき、ハラスメントゼロを目指す組織づくりのエキスパートを目指してみてください。
※本記事は一般的な見解に基づくものであり、特定の法的アドバイスを提供するものではありません。
ハラスメントや労務トラブル等でお困りの際は、弁護士や各自治体の相談窓口へのご相談をおすすめいたします。
