2025.07.29

【初心者向け】ハラスメントとは?──意味・種類・対策をやさしく解説|雇用クリーンプランナー

■ 1. ハラスメントとは?――基礎定義

ハラスメント(Harassment)は、語源をたどると「繰り返し悩ませる・苦しめる行為」という意味を持ちます。現代の日本社会で一般的に使われる定義は
『立場・場面を問わず、相手に不快感・恐怖・不利益を与えるあらゆる言動』
です。重要なポイントは次の3つ。

  1. 受け手基準:行為者の意図ではなく「受け手がどう感じたか」で判断
  2. 一度でも成立:深刻なら1回の言動でもハラスメント
  3. 力関係が影響:上下関係・優位性・優越的地位の有無が大きく関係

■ 2. 代表的なハラスメント10種類と具体例

No. 名称 読み方・略称 具体例
1 パワーハラスメント パワハラ 「終わるまで帰るな」と深夜残業を強要
2 セクシュアルハラスメント セクハラ 不要な身体接触・性的な冗談
3 マタニティハラスメント マタハラ 妊娠を理由に配置転換・昇進外し
4 カスタマーハラスメント カスハラ 顧客が土下座や無償対応を強要
5 リモートハラスメント リモハラ 在宅勤務中に常時WebカメラONを強制
6 ホワイトハラスメント ホワハラ 残業ゼロ目標を盾に持ち帰り仕事を暗黙強制
7 エイジハラスメント エイハラ 「若い癖にわかってない」「もう歳だろ」と年齢差別
8 ジェンダーハラスメント ジェンハラ 「女だから気が利くでしょ」と固定的役割を押し付け
9 アルコールハラスメント アルハラ 飲み会で一気飲みを煽る・断ると無視
10 オンラインハラスメント ネットハラ SNSでの晒し・誹謗中傷・ディープフェイク拡散

種類は他にも〈スメルハラスメント・モラルハラスメント・スポーツハラスメント〉など多数ありますが、初学者はまず上記10種を押さえればOKです。

■ 3. どこからNG?セルフチェックリスト

以下3つの質問を Yes/No で答えてみましょう。

  1. その言動で相手が萎縮していないか?
  2. その依頼・指示は業務上の必要性を超えていないか?
  3. 自分と相手の力関係の差を利用していないか?

1つでも「Yes」がある場合、ハラスメントになる可能性が高いので要注意です。

■ 4. ハラスメントに関わる主な法律とガイドライン

● 労働施策総合推進法(パワハラ防止法)
パワハラ防止措置が2022年4月から全企業義務化
→ 厚生労働省指針 「職場におけるパワーハラスメント防止対策について」
● 男女雇用機会均等法
セクハラ・マタハラの防止措置義務。
→ 厚労省「あかるい職場応援団」公式サイト
● 労働基準法
長時間労働・未払い残業を伴うハラスメントは刑事罰対象。
● 改正刑法(侮辱罪)
ネット誹謗中傷の厳罰化(2022年施行)。最長1年以下の懲役。

■ 5. もし遭遇したら?一次対応フロー(PEACE)

  1. P = Protect(安全確保):物理的・オンラインで距離を取る
  2. E = Evidence(証拠保全):発言メモ、チャット・メールのスクショ
  3. A = Approach(相談):上司の上司、人事、外部ホットラインへ
  4. C = Counseling(ケア):産業医・EAPに相談し心身フォロー
  5. E = Escalate(必要に応じ行政・司法へ):改善が見込めない場合は労働局・弁護士

■ 6. 予防のコツ〈3STEP〉

  1. ルールを明文化:就業規則・部活規約などに“禁止行為”を書き込む
  2. 学びを習慣化:月1本の短尺動画でアップデート(例:雇用クリーンチャンネル
  3. 対話の場を作る:1on1やチームふりかえりで違和感を共有

■ 7. ケーススタディで学ぶ境界線

シチュエーション:上司が部下に「終電までは残ってもらうよ」と笑って言った。
ポイント:

  • 業務量と人員が適正ならOKだが、他の方法を示さず時間外を強制するとパワハラ+労基法違反。
  • 部下が「家庭の都合で難しい」と言ったあと、上司が評価を下げれば不利益取扱いとなり違法性が高まる。

■ 8. FAQ

Q1. 指導とパワハラの違いは?
A. 目的が業務遂行で、言動が合理的・相当な範囲に収まれば指導。人格否定や長時間叱責はアウト。
Q2. 「冗談」のつもりでも処分される?
A. 相手が不快なら冗談でもハラスメント。意図は免責になりません。
Q3. 証拠が録音だけでも動いてくれる?
A. 十分です。録音は強力な証拠。人事や労働局に提出すれば調査が進みます。

■ 9. もっと学びたい人へ――公式リンク集

■ 10. まとめ

ハラスメントは「知らなかった」では済まされません。
① 定義を知る → ② 境界線を確認する → ③ 早めに声を上げる
この3ステップをあなた自身・チーム・家族で共有することが、安心して働き・学び・暮らす第一歩です。
ぜひ本記事をブックマークし、困ったときの“道標(みちしるべ)”としてお役立てください。

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