2025.03.16

セクハラ・パワハラの懲戒処分が増加。国家公務員285人に懲戒、組織全体の再発防止に向けたポイント【雇用クリーンプランナー】

■ ニュースの概要・引用元の紹介

ニュースURL: 日本経済新聞

引用内容:
人事院は2024年に懲戒処分を受けた一般職の国家公務員が285人に上り、前年より45人増加したと発表。特にセクハラ・パワハラが増え、セクハラが46人(前年より16人増)、パワハラが18人(同7人増)と顕著。海上保安庁や法務省、国税庁など職員数が多い省庁を中心に懲戒処分が相次いでいる。理由別では公務外の非行(窃盗、暴行など)が最も多い105人で、次いで欠勤や勤務態度の不良、交通事故・違反、不適正な業務処理などが続く。重い順に免職20人、停職50人、減給134人、戒告81人となっている。

■ 問題点の把握

今回のニュースは、国家公務員に対する懲戒処分件数の増加、とりわけセクハラやパワハラの事例が顕著に増えていることを取り上げています。従来からパワハラ防止法などで職場内のハラスメント対策が求められてきましたが、国の公務員組織においても労務トラブルが拡大している現状が見えます。
大規模な省庁ほど職員数が多く、管理職の指導範囲も広いため、指揮命令の中で「厳しい叱責や暴言」がパワハラとして認定されやすい状況です。セクハラについても、公務外の非行と絡んだケースが少なくないほか、職場内の地位を利用した言動が問題化しやすいと考えられます。
このような公的機関におけるハラスメント行為の増加は、組織全体の信頼性を大きく損ない、職場改善を妨げる要因となっています。

■ 問題点・深刻化する理由

  • 「トップダウン式」指示系統におけるパワハラリスク
    国家公務員の職場では、上官と部下の階級関係や縦割り組織が強固で、パワハラが生じやすい構造があります。例えば、厳しい叱責や深夜までのサービス残業指示などが「指導の一環」として見逃されがちで、結果的に精神的苦痛を与えるパワハラへと発展しやすいといえます。
  • セクハラを含む「公務外の非行」の増加
    プライベートや飲み会の場でのセクハラ行為、窃盗や暴行など公務外の非行が懲戒処分の上位を占めることも問題です。職場の上下関係が強い中、被害者がハラスメント相談窓口に声を上げにくい環境があると想定され、労務トラブルがさらに潜在化・長期化する恐れがあります。
  • 職場改善不足と再発防止策の難しさ
    一度ハラスメント行為が表面化しても、根本的な職場改善や指導方法の見直しが進まなければ、同様のトラブルが繰り返される可能性が高いです。特に管理職やベテラン職員が「指導・教育」と称して行うパワハラが見逃されるケースは少なくなく、被害者が泣き寝入りしてしまうケースも散見されます。

■ 雇用クリーンプランナーの視点でみる具体的な対策

パワハラ防止法によって企業や自治体がハラスメント相談窓口を設置するなどの措置は義務化されましたが、国家公務員組織も例外ではありません。ここでは、雇用管理や労務トラブルに精通した「雇用クリーンプランナー」の視点から、いくつかの具体的な対策を挙げます。

● 管理職・幹部への徹底したハラスメント研修

大規模な省庁ほど管理職の人数も多く、指導方法を誤れば一気に部下へのパワハラに転化しがちです。そこで、指導とパワハラの境界線を理解させるための研修を徹底し、具体的な言動事例を提示するなど、全省庁共通の研修プログラムを設けることが有効です。
また、セクハラが公務外で起きていた場合でも懲戒処分になることを啓発し、どのような言動や行動が違法・不適切と認定されるかを明確に共有します。

● ハラスメント相談窓口の強化と外部専門家の活用

職場の上下関係が強い中、内部のハラスメント相談窓口だけでは公正な調査が行われるか疑問を抱く被害者も多いでしょう。外部の弁護士や雇用クリーンプランナーを活用した第三者委員会を設け、匿名での通報が可能な体制を整えることで、被害拡大の防止が期待できます。
さらに、人事院や総務省などが主体となり、各省庁での横断的な調査や再発防止のノウハウ共有が進めば、一元的な職場改善につながるでしょう。

● 組織文化の変革と再発防止策のPDCAサイクル

ハラスメントが発覚して懲戒処分が行われても、そこで終わらせず、再発防止策の実行→効果測定→改善というPDCAサイクルを回し続ける必要があります。
例えば、定期的なアンケートやインタビューを実施し、現場の声を拾い上げる仕組みを作ることや、懲戒事例を職員向けに公表して反省と学びを深める取り組みを行うことで、風通しの良い職場環境へと変えていくことが望まれます。

■ まとめ(読者への注意喚起・アドバイス)

国家公務員の懲戒処分が285人に達し、そのうちセクハラやパワハラの関連が前年よりも大幅に増加したという現状は、「公務」という公共性の高い職場でも労務トラブルが深刻化していることを示しています。
職場改善や労務管理の観点では、上司・同僚からのハラスメントを感じたら、早めにハラスメント相談窓口や弁護士、公的機関へ相談し、被害が拡大する前に対応を図ることが大切です。パワハラ防止法や職員倫理規定に照らし、早期に解決策を見いだすことで、心身ともに健康な職場を取り戻せます。

■ 「雇用クリーンプランナー」資格取得のススメ

職場のハラスメントを防ぎ、健全な雇用管理を推進するために近年注目されているのが「雇用クリーンプランナー」資格です。
この資格では、パワハラ防止法やセクハラ防止策など、さまざまなハラスメントに関する法的基礎から、具体的なトラブル対応策、職場改善に向けたノウハウを学ぶことができます。
とりわけ大規模な公的組織や企業で活躍する人事担当者や管理職にとって、大きな武器となるでしょう。詳しくは公式サイトでご確認ください:https://caa.or.jp
ハラスメントゼロの職場づくりを目指し、社会全体の働きやすい環境づくりに貢献してみませんか。

※本記事は一般的な見解に基づくもので、特定の法的アドバイスを提供するものではありません。
ハラスメントや労務トラブル等でお困りの場合は、弁護士や各自治体の相談窓口にご相談ください。

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