2025.09.20

パワハラ問題で秋田豊監督が辞任──J3高知ユナイテッドの現場に突きつけられた課題

【出典】NHK高知(2025年9月19日配信)
J3高知ユナイテッドの秋田豊監督 会見し辞任表明

「ここにいてもむだな時間」──辞任の舞台裏

サッカーJ3・高知ユナイテッドの秋田豊監督が、パワハラ問題をめぐる調査を経て辞任を表明しました。秋田氏は、辞任理由のひとつにクラブ運営会社社長への不信感を挙げ、「ここにいてもむだな時間をすごすだけだ」と発言。会見では、監督としての立場から退く決断を強調しました。

「18の事案のうち6つがパワハラ」

秋田氏は、クラブから伝えられた第三者委員会の調査結果について、「パワハラの疑いがある18の事案のうち6件が認定された」と明らかにしました。本人は「暴力や悪意を持った指導はなかった」と弁明しつつも、「上に行きたいという気持ちが強すぎた」と反省を述べ、選手・スタッフへの謝罪の言葉を口にしました。

スポーツ現場と「熱意」の裏返し

指導者の「熱意」が、時にハラスメントに転じることは珍しくありません。勝利への執念や強化のプレッシャーが、「指導の厳しさ」と「人格の否定」を分ける境界を曖昧にしてしまうからです。ファンやチームへの謝罪とともに「残留を願う」と語った秋田氏の言葉は、指導者の複雑な立場を象徴しています。

雇用クリーンプランナーの視点から

ハラスメントは「悪意があるかないか」ではなく「受け手がどう感じるか」で判断されます。秋田氏が語った「悪意はなかった」は典型的なすれ違いであり、職場やスポーツ現場でも繰り返される論点です。雇用クリーンプランナー(KCP)の立場から言えば、必要なのは「熱意と安全の両立」を仕組みで支えることです。第三者委員会の調査は重要ですが、その後にどう再発防止を制度化するかが問われています。

まとめ──「勝利か、人か」

今回の辞任劇は、スポーツの世界が抱える根源的な問いを浮かび上がらせています。勝つための厳しさと、人としての尊厳を守ること。両立ができなければ、組織も信頼も崩れます。あなたの職場やチームでは、「熱意」が「圧力」に変わっていないでしょうか。問われているのは、成果と人間性をどう両立させるかという、私たち自身の選択です。

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