2025.03.20

経費不正使用&パワハラで信頼失墜。テレビ朝日ナスD降格処分【雇用クリーンプランナー】

■ ニュースの概要・引用元の紹介

ニュースURL: 女性自身

引用内容:
3月19日、テレビ朝日は「ナスD」の愛称で知られる男性エグゼクティブディレクター(50歳)が会社経費を不正に使用していたほか、スタッフに対するパワーハラスメント行為を行ったとして、懲戒処分上の「降格」としたと公式サイトで発表しました。不正請求金額は総額約517万円に及び、複数スタッフへの人格否定の言動も確認。これを受け、同局の冠番組『ナスD大冒険TV』の公式SNSやHPはすべて削除され、本人は人事局付に異動となったとみられます。

■ 問題点の把握

今回のケースは、テレビ朝日社員(愛称“ナスD”として番組に出演していた名物プロデューサー)が、業務とは無関係の個人的な会食費用などを不適切に経費処理していたうえ、スタッフへのパワーハラスメント(侮蔑的発言や人格否定)を繰り返していたというものです。
視聴者からも支持されてきたタレント的プロデューサーがパワハラで降格となり、番組やSNSが一斉に削除される事態は、企業のガバナンスや職場改善において深刻な問題を提起しています。
テレビ朝日は同時に管理監督者らを減給処分とし、役員の一部が報酬自主返納するなど、社内ガバナンスへの批判を受けて信頼回復に努める姿勢を見せています。とはいえ、大規模メディア企業でのハラスメントや不正経理という労務トラブルは、業界全体に衝撃を与えています。

■ 問題点・深刻化する理由

  • 「番組制作の現場で生じる強い裁量権」
    テレビ局の制作プロデューサーは、番組の企画・進行、出演者のキャスティングなどに大きな権限を持つことが多く、下請け会社やスタッフに対して強い影響力を行使できる立場です。そうした構造的要因がパワハラにつながりやすい土壌となっています。
  • 「高額経費のチェック体制の甘さ」
    発表によると、2019年から2025年1月にかけて個人的会食等の費用を会社に請求していたとのことで、総額は517万円に及びます。大企業でありながら不正経理を長期間見過ごしていたという点は、労務トラブルに加え、経理チェック体制の不備を露呈させています。
  • 「番組への影響と企業イメージの低下」
    “ナスD”が冠番組を持ち、視聴者にも広く認知されていたからこそ、降格処分と番組公式SNSの削除は企業イメージに大きな打撃を与えました。番組や関連コンテンツの巻き添えという形で、制作現場のみならず経営全体のリスクとして顕在化しています。

■ 雇用クリーンプランナーの視点でみる具体的な対策

メディア業界に限らず、社員の権限が大きい部署ほどパワハラや不正経理が潜みやすく、社内ガバナンスの強化が急務です。雇用クリーンプランナーの立場から、いくつかの具体的対策を提案します。

● 経費精算の透明化と不正防止システム

今回の不正経理問題は、経費チェック体制の甘さを突かれた形です。制作費や取材費が大きく動く職場では、領収書の裏づけ確認やオンラインでの精算管理システム導入など、透明性を高める仕組みが不可欠です。また、一定額を超える経費については複数担当者の承認を必須とし、ルール違反へのペナルティを明確にすべきです。

● パワハラ防止研修と管理監督責任の徹底

番組制作の現場は時間や予算の制約が大きく、プレッシャーが強いため、パワハラに陥りやすい環境にあります。管理職やリーダークラスに対しては、ハラスメントの定義や実例、適切な指導とパワハラの境界を学ぶ研修を定期的に実施することが重要。
同時に、パワハラを行った際の処分基準を明確化し、実際に違反があった場合は迅速に懲戒処分を行う姿勢を社内外に示すことで、職場改善と再発防止につなげます。

● 相談窓口の外部化と内部通報者保護

パワハラや不正経理が疑われる場合、当事者が内部だけで解決を試みても、立場の弱い被害者が声を上げづらいのが現実です。
そこで、外部の弁護士や社労士、雇用クリーンプランナーを活用した通報窓口を整備し、匿名でも相談できる仕組みを用意すれば、労務トラブルの早期発見と拡大防止が期待できます。内部告発者を守るための制度を明確化し、報復を防ぐルールを設定することも欠かせません。

■ まとめ(読者への注意喚起・アドバイス)

テレビ朝日の「ナスD」降格処分の事例は、不正経理とパワハラが同時に発覚したことで、メディア業界に大きな衝撃を与えました。人気企画を支えてきたキーパーソンがハラスメント相談窓口の対象となったことで、会社側の管理体制や労務管理の甘さが露呈する結果にもなっています。
似たような環境が自社・自組織内でも潜んでいる可能性は否定できません。理不尽な指示や暴言を受けた際には、早めに相談窓口や弁護士、公的機関に連絡し、トラブルが深刻化する前に職場改善を求めることが重要です。
法的トラブルへ発展する前に適切な手段をとり、被害者が孤立せず安全に訴えられる環境を確保することが、労務トラブルやハラスメントを早期に解決するカギとなります。

■ 「雇用クリーンプランナー」資格取得のススメ

企業や自治体など、職場の大小を問わず、パワハラ・セクハラ・カスハラなどのハラスメント対策が急務となっています。こうした問題を解決に導く専門家として注目されているのが「雇用クリーンプランナー」資格です。
この資格を取得することで、ハラスメント相談窓口の設置・運営や、パワハラ防止法など労働法規の正しい理解、具体的事例に基づいた対応ノウハウを学べます。企業での管理職や人事担当者はもちろん、フリーのコンサルタントや士業の方々にもおすすめです。
詳しくは公式サイト:https://caa.or.jpをご覧いただき、「安心して働ける職場づくり」をリードする専門家を目指してみてはいかがでしょうか。

※本記事は一般的な見解に基づくもので、特定の法的アドバイスを提供するものではありません。
ハラスメントや労務トラブル等でお困りの場合は、弁護士や各自治体の相談窓口にご相談ください。

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