2025.07.06
見えにくい心の暴力──モラルハラスメント(モラハラ)最前線ガイド|雇用クリーンプランナー
暴言も暴力もないのに、なぜか心が削られていく──それがモラルハラスメント(モラハラ)です。
厚生労働省はモラハラを「言動や態度により人格・尊厳を傷つけ、就業環境を悪化させる行為」と位置づけ、パワハラと並び実態調査を進めています。
本記事ではモラハラの定義・最新統計・グレーゾーン判定ポイントを整理し、企業・個人が今すぐできる対策を解説します。
■ 1. モラルハラスメントとは何か
モラハラは「精神的な暴力」や「陰湿な嫌がらせ」が特徴です。具体的には次のような行為が該当します。
- 人格を否定する皮肉・嘲笑・無視(サイレントモラハラ)
- 過大・過小評価による自己肯定感の破壊
- 集団無視や情報遮断による孤立化
身体的暴力がなくても長期的にはPTSDやうつ病を招く恐れがあり、パワハラ以上に発見が遅れがちです。
■ 2. 相談件数は年々増加──見過ごせない実態
厚労省の実態調査(令和5年度)によると、企業が「いじめ・嫌がらせ」と判断した相談は過去3年で73%にのぼり、モラハラを含む精神的ハラスメントの比率が高まっています。
■ 3. グレーゾーン判定チェックリスト
- 人格攻撃:「だから君はダメなんだ」など人格を否定する発言がある
- 継続性:陰口・無視が週1回以上、1か月以上続いている
- 孤立化:業務連絡が自分だけ共有されない
- 評価操作:成果に見合わない低評価を繰り返される
- 就業影響:出勤前に動悸・不眠が起きるなど健康被害がある
3項目以上当てはまればモラハラの疑いが高いと言えます。
■ 4. 典型的なモラハラ事例
| パターン | 行為内容 | 結果 |
|---|---|---|
| サイレント | 挨拶しても無視・目を合わせない | 被害者が孤立し自己否定感が高まる |
| ガスライティング | 「そんなこと言っていない」と事実を否定 | 被害者が記憶を疑い自己効力感を喪失 |
| 評価操作 | 成果を上司が横取りし人事評価を下げる | キャリア停滞・離職 |
| 集団いじめ | グループチャットでの嘲笑スタンプ連打 | 精神疾患発症・長期休職 |
■ 5. モラハラに関する法制度
日本ではモラハラを単独で規定する法律はありませんが、パワハラ6類型の「精神的な攻撃」に該当し得ます。企業は安全配慮義務を負っており、放置すれば損害賠償リスクや企業名公表の可能性があります。
■ 6. モラハラ対策5ステップ
- 規程整備:就業規則に「モラハラ」の定義と懲戒基準を明記
- 証拠保全:メール・チャット・録音を保存し、日時・状況を記録
- 相談窓口:匿名ホットライン+面談スペースで安心感を担保
- 教育・研修:ケースドラマとロールプレイで「見えにくい加害行為」を可視化
- 早期介入:サーベイや離職兆候をモニタリングし、発生前に介入
■ 7. 雇用クリーンプランナーでモラハラを未然防止
「雇用クリーンプランナー」はハラスメント防止のエキスパート資格です。20時間超の講義+200ページ超のテキストでモラハラを含む100類型を網羅できます。
- YouTubeチャンネルを通じて最新判例・条例改正を素早くインプット
- 実例ドラマで「サイレントモラハラ」「ガスライティング」などを疑似体験し、社内研修素材に転用
- 有資格者が相談窓口に立つことで、社員の信頼度と通報率が向上
詳しくは▶ 一般社団法人クレア人財育英協会 公式サイト をご覧ください。
■ まとめ──見えない暴力を見える化し、働く安心を守る
モラハラは「言葉にしづらい」「証拠が残りにくい」ため、発見と対処が遅れがちです。
①定義の明確化 ②証拠保全 ③学習と対話の3本柱でグレーゾーンを減らし、
雇用クリーンプランナーの学びを活かして「心の安全」を守る職場を実現しましょう。
■ FAQ――モラルハラスメントに関する質問
- Q. パワハラとモラハラの違いは何ですか?
- パワハラは〈優越的地位を背景〉にした行為、モラハラは職位に関係なく精神的圧力を与える行為が中心です。
- Q. 証拠がチャットだけでも立証できますか?
- はい。時系列で保存し、第三者に改ざんされていない形で提出すれば有力な証拠になります。
- Q. 加害者が「冗談だった」と主張した場合は?
- 被害者の受け止めと就業環境への影響が重視されるため、冗談の主張のみで免責されることはありません。
※本記事は一般情報を基に作成しています。個別の事案については弁護士・社労士など専門家へご相談ください。
